2014-01-09

丹沢主脈縦走路-後編-/丹沢山域【神奈川県】

日程:2DAY/単独/2013年11月下旬
天候:快晴、時々曇り。
アクセス:神奈川中央交通バス/JR橋本駅より乗車。
Course MAP

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【行程】
DAY1:焼山登山口(バス停)~焼山~蛭ヶ岳山荘
DAY2:蛭ヶ岳山荘~丹沢山~塔ノ岳~大倉登山口バス停
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☞丹沢主脈縦走路レポート前半はこちら

山荘にある丹沢太郎の鹿角。すごく立派で一件の価値あり。
初日の夜はなんちゃら流星群が訪れていたみたいですが、小屋の中からもわかるぐらい強風による轟音と、そこまで快晴ではなかった為に星空鑑賞は諦めて寝床についたのでした。

DAY-2
朝食も自分で持ってきた食料を自炊。
小屋ではたくさんの種類のおかずが自由に食べれるバイキング?スタイル。
昨晩のおかずはおでんとおかず自由取りメニュー。けっこう質素な印象をうける蛭ヶ岳山荘のご飯。ここ数年泊まった小屋ではけっこう豪華な食事が続いていたので逆に新鮮さがあった。




これはこれで旨そう。自分的には好きなスタイルかも。



自分の食事内容は雑炊。
フリーズドライ米に雑炊の素とたまごスープを加える一手間をかけてみた。雑炊の素だけでも足りるのですがたまごスープを加えることで程よい塩分が強まり行動中に不足するミネラル不足を補ってます。

今回の自炊で使ったのはエスビット社の固形燃料ストーブ。
小屋ではもっぱら固形燃料が便利だって思い、マストアイテム化してます。ちょっと火力は非力だけど無風状態の屋内では不自由なく普通に使える。あと、燃料計算が容易なのもいい。

さあスタート。

山荘から見る富士山。今日はちょっとぱっとしない天気。気温もかなり低く山の中は晩秋って感覚がぴったり。
フリースにソフトシェルを着込んで歩き始めました。

どうもお世話になりました。雰囲気が素朴でいい山小屋だった。

これから進む丹沢山方面を望む。進むべき方角の天気がほどよくいい感じなので安心。

早朝なのですぐには人と会わないだろうと予想してたら、早速何人ともすれ違った。
丹沢はやはり人気の山なんだと実感する。

道は特に悪場はなく歩きやすい。唯一、山荘のおじさんが教えてくれた岩場の通過も心配するようなレベルではなかった。やっぱり高山を歩いた経験が活きてくるので助かるし、こうして活躍する。

蛭ヶ岳を振り返る。離れて見ると決して大きくはないけど、どっしりとした山容で立派な山頂部。

途中休憩していたハイカーのおじさん。背負ってるのはキスリング?すごく雰囲気が大好きな感じなので思わず撮影。

ほんとう足に優しく歩きやすいトレイルが続く。

トレランのランナーともすれ違った。こうしてランアーも丹沢に増えてきた印象。
北丹や道志の大会もあるので当然か。今回は歩いているけど次回は走ってみたい衝動にもかられる。

蛭ヶ岳から塔ノ岳まで近距離に山小屋が三軒続くのも丹沢くらい?って程この山域には小屋が多い。それぞれに宿泊できるし雰囲気もまた異なる。さらに冬場も全て営業小屋なので一年中楽しめるところが丹沢の嬉しいところ。

丹沢山の山頂にある、みやま山荘。

朝の9時まえにみやま山荘を通過、当日の気温が2度で風もけっこう強かったので体感温度としてはもう少し寒い印象を受けた。あんまり体温も上がってこずに結局スタートした着込みのまま。

丹沢主から望む富士山。自分の好みは蛭ヶ岳から見る方が好きだなと。深田久弥は丹沢山を百名山にしたけど蛭ヶ岳から見る景色のほうが好きだけどなぁ~。山の好みも人それぞれって事なんでしょうかね。

途中、展望の良い竜ヶ馬場を過ぎたあたりから一気に日差しも増して心地よい感じに。
竜ヶ馬場は丹沢山と塔ノ岳の間にあるベンチが設置されている休憩スペースになってました。

塔ノ岳までのトレイルも特に悪場はなく快適な尾根歩きを楽しめる。

塔ノ岳の尊仏山荘まで来ると立派な鹿がいました。
野生の鹿は人間が近づくと逃げていくのが多いのですが、幸運にもこちらが近づいて行っても動じない堂々とした角を持つ鹿だった。

塔ノ岳の山頂に建つ尊仏山荘。

山頂部はかなり広々として開放感が心地よい。天気は晴れてるけど終始風は強いまま。
富士山でも見ながら食事にしようと考えてましたが断念することに。
小屋では有料になるけど休憩もさせてもらえるし軽食が打っていたり何かと便利な小屋でもある。

山頂での一枚。自分撮りは単純に大変なので、こうして撮影してもらえるのは助かる。


この日は大倉尾根を下りました。
眼下に広がる景色がよく澄んで美しかったです。伊豆や小田原、箱根など海沿いの街並みがはっきりと確認できました。

大倉尾根は標高差が1000メートル以上で途中に階段も多いので別名“バカ尾根”とも呼ばれている。馬鹿みたいに疲れるからこの名前がついたのか分かりませんが、確かに山慣れしないと大変なコースです。

堀山の家にある無人販売機とも呼べる代物(笑)。お菓子と飲み物を選べる。
こうした発想はいかにも日本的な風景でしょう。

大倉尾根にも山小屋が多く点在する。丹沢がそれだけメジャーな山域という証みたいなところでしょうか。

徐々に標高を下げるにしたがい再び紅葉の風景に変化。
蛭ヶ岳から大倉尾根の途中までは今年は終いな感じでしたから嬉しい誤算と言える。やっぱり山で見れる紅葉ってのは格別なものがある。

こうして二日間におよんだ丹沢主脈縦走もとうとう終わりに。
久々に低山帯で泊まり山行でしたが、やっぱり高山にはない別の魅力がありました。
もちろん丹沢の山で過ごしたのも始めてでしたし、のんびり歩けるイメージが心地よい期間に思えた。
こうして町から比較的近い部分でトレイルが広がるのはアクセス面でも便利だし、気軽に山に行ける動機にもなるかなと。これからも機会があれば丹沢には足を運びたい。

最近ことごとく下山後のコーラを飲めない悶々としたのが続いていますが、この日も駄目!
原因が機械の故障。値段が100円なのに飲めないって残念すぎる!

さらに代わりに買ったドリンクも落としてしまう不運。痛すぎる!


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【 COUSE TIME 】


【 ADVICE 】
標高は蛭ヶ岳1673m。丹沢山1567m。塔ノ岳1491mと続く。
北側の道志方面より入山の場合、姫次までは樹林帯の登りが続き、その先は尾根に上がるので風の影響を受けやすく時期によっては防寒対策を。
なおテント泊は禁止山域です。

【 LEVEL 】
★★☆☆☆/蛭ヶ岳より南側は小屋も多く安心感があり。逆に北側は山深くなる。
アクセスも同様で南側は至便で北側は往路の時間帯に注意。トレイル状況は歩きやすい。

【 Others】
丹沢主脈縦走路とは別に東西を通る丹沢主稜もあり。

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