2013-08-14

燕岳・合戦尾根トレイル-①前編- /北アルプス【中房温泉~燕岳】

日程:2DAY/自分。友人2名/2013年7月
天候:1日目/曇り時々晴れ。2日目/雨。
アクセス:車/松本ICより登山口無料駐車場前夜泊。
Course MAP

より大きな地図で 燕岳-合戦尾根- を表示


今回は北アルプス三大急登である合戦尾根をピストンで歩きました。
ちなみにザックのベースウェイト(食料・水・燃料を除く)は4.3kgでした。

【行程】
1日目:中房温泉~合戦沢ノ頭~燕山荘~燕岳
2日目:燕山荘~合戦沢ノ頭~中房温泉
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現地予報では大雨。
自分で言うのも何なんですが超のつく雨男なので。友人達を誘ったものの正直不安で仕方なかった今回の燕岳登山です。
自分一人ならどうでもいいんですが、人を連れて行くとなると全然気分はちがうもんです。

今回の出で立ち ☟☟☟ クラシックテイストな気分でした。

さてさて、どうなる事やら。。。

出発の朝。 前日に中房駐車場で車中泊。 起きるとガスで曇ってはいるけど、何となく天気は回復したようです。なんとなく運が向いてきた。

駐車場から少し歩いたポイントから登山口になっている。
ここから燕岳山頂までは標高差1.300mほど。合戦尾根の始まり始まり~。



登山口にある中房温泉。源泉100%の贅沢なお湯。はやくも帰りが楽しみ。


みんなのザックはU.L.メーカー。

SHK君はULA。SG君はHMG。




先ずは第一ベンチで小休憩をとった。ここは水場もあり休憩には適している。

合戦尾根は、各ポイントにベンチがあり、それが絶妙な感覚で設定してあるコース。どれも立派なベンチが置いてありました。




水場は写真でも分かるとおり相当に透き通った湧き水が出ている。

水温もかなり冷たく、ここで水分の補給をした。しかし、水を入れると一気に荷が重たくなるのです。

いくら荷物を軽くしてもお水の重さでザックがそこそこ重たくなってしまいます。

でも、水分補給は山を登る上ではものすごく大事な要素なので、水場では2.5ℓ分を水筒に移しました。


SHK君のマグカップはsnowpeak社製の雪峰。曲線美はこのメーカーらしい美しさがあります。
こんなの山で見せられたら自分も欲しくなってきます!!

燕岳はやはり人気の山。実にハイカーが多く、それぞれ山小屋スタイル、縦走スタイルと様々。
しかし、人とすれ違う度にいちいち道具や服装をチェックしてしまう自分の癖は。うーん。
あ、この写真に写っているのが前記したベンチです。


この時二人は何を思うのか。

SHK君はULA『 Circuit 』をチョイス。フレーム入りで10kg以上積載可能な耐久性に優れたザック。

SG君はHMG『 WINDRIDER 』。生地にキューベンファイバーを使用し、独特の雰囲気あり。

燕岳は美し山です。

と、これは自分のザック。山と道の『 U.L.FramePack ONE  Dyneema × Gridstop Edition 』 
またまたお互いのギアの感触を試しているところです。

今回はかなりの軽量化ができ、足取りも軽い。軽量化の道具さえ集めればいくらでも軽くできる。でも本質はどこまで“シンプル”にできるかが大切な気がする。
無駄な荷物は持たないし、本当に必要なモノを厳選して。そうすると自分にも余裕ができて、いつもとは違ってより山を楽しめる感覚です。

何もウルトラライトな道具でなくてもシンプルに山は楽しめるけど、自分としてU.L.スタイルはひとつの山の楽しみ方として捉えています。


さすが北アルプスだけに随所でダイナミックな景観が迫ってくる。
いつも思うけど、やっぱり来て良かったと心から思える、そんな場所です。

噂通りで、終始登りがテンポよく続く合戦尾根。
道はかなり歩きやすく、ジグザク登りよりかは直登に近い感覚のトレイルです。

こんなのが出てくる頃には、かなりの部分を登ってきた証拠のような看板。

合戦沢ノ頭の手前にある『 合戦小屋 』。時間も程よくお昼頃なのでゆっくりと休憩していきました。
しかし、本当にいいペースで上がってきたし、自分は一番後ろを歩いていたのですが、小屋に上がると元気そうなSG君がお出迎えしてくれたので、余計に安心できた瞬間でした。
初めてのアルプスですが楽しんでくれている様子。

  
味噌煮込みうどん。噛むと麺に独特のもちもちっとした弾力があり、喉越しも良く、相当旨いです。
山で食ってきたうどんの中ではベスト3に間違いなく入れたいと思います。それぐらいのヒット感。

この日は学校登山も盛ん。
今の世の中“危険”の一言で野外活動を敬遠している学校も増えてきているそうですが、若いときに自然から得られるインスピレーションは大きいと思うので。絶やして欲しくない伝統ですよね。歩いている生徒さんも活き活きとしていたし、人間にとってごく自然な行為ですから。
少々の怪我に目くじらを立てるんじゃなくて、いかに体験できたかが人生を豊かにさせるヒントだと思います。


 
合戦小屋の上までくると視界が開けて稜線上に出る。 
ここまで来れば、あとわずか。

やっぱショーツスタイルは山で動きやすそう。

記念に撮影してもらいました。

 
ちょっとガスって来て近くまで寄らないと燕山荘が確認できなかった。
遠くから写真に納めたかったので、ちょと残念。

小屋の周辺は少し雪渓が残っていた。合戦小屋から1時間も歩けば到着する距離に燕山荘はあります。
登っている最中はガスがなかなか晴れてくれない、僅かにどんよりした暗い感じ。

小屋に着く頃にようやくガスが晴れるとゆう、ちょっとドラマチックな展開に。
メンバー全員も笑顔でした。

念願の山男とも対面。
燕山荘には、先代の小屋の主人と親交のあった畦地梅太郎先生の作品があり、さながら小さな美術館のようでもあります。



燕岳ハイキング後編に続きます


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