2013-10-20

ハセツネ /第21回 日本山岳耐久レース参戦記


日程:2DAY/自分と友人/2013年10月13日~14日開催
天候:晴れ。
Course MAP

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とうとう泣いても笑ってもハセツネ。リタイヤなのか完走なのかは全て精神と体ひとつ。
距離は71.5キロ。
制限時間は24時間以内。 今回の装備はこんな感じでした。

自身2度目の耐久レース。前回は2010年氷ノ山トレイルで序盤オーバーペースの為リタイヤと、かなり悔し思い出が残りまして。いつかもう一度の想いで自己突破したい想いがここ数年来ありました。

自分以外で友人も参加。彼とはトレランを通じて接点があり今回一緒になり嬉しいかぎり。
実力は自分より何倍も上で、遅くても10時間程度で走り終えてしまう猛者。
耐久レースのアドバイスを教えてくれ本当に感謝。
レース前にも話したかったけど、更衣室会場が別になってしまい受付で少し話す程度に留まり残念。でも、確実にモチベーションUPになりました。

今回の参加者は過去最多となる2,800人!! 多すぎです!!
(ノ゚ο゚)ノ 参加者の規模だけでも日本で一番多いんではないでしょうか。 (ノ゚ο゚)ノ

試走を終えてコースの高低差も考慮し当日の作戦としては、浅間峠までは脚力を余しつつ三頭山から徐々にペースを上げていく追い込みのレースプラン。
自分の性格的にも追い込みが合います。

回数をわけて試走を走った合計タイムが19時間10分でしたので、ハセツネは20時間切りを目標設定に。

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全員が自分よりも実力者に思えてしまう。。。完走してこういう性格も今回でおさらばしよう!!

スタートの号砲が切られてからの1枚。進まない…すごい人数です。

スタート直後から渋滞になり、市道山の分岐まで遅々として進みません。

沿道からの声援が力になります!!

今熊神社までの舗装路は少しだけ走れたけど、自分の作戦プランは前半は抑える亀さん作戦。
どんどこ追い抜かれて少し焦る気持ちもここでは我慢。腹をくくるしかないです。

今熊神社里宮
予備関門の入山峠
入山峠では混乱回避の処置と思われる順番整理が行われていました。
しばらく追い抜けない道幅に変わるので、これは仕方ないところ。

記録チェックの為のICチップ。
自分的な方程式が浮かび上がりました。渋滞の間は走れない=胃が揺れない。
ショッツでエネルギー補給。即効性もありこれひとつに100kca以上もある優れもの。しかも味もいける。
ここですごい人に遭遇。なんとサンダル!?一瞬ルナサンダルのベアフットランナーかと思いきや、「自作のサンダルですよ~。」と心強いお返し。

秋山らしく日照時間が短い。4時後半にはかなり日が陰ってきました。
ヘッ電は浅間峠から使用しようと思ってましたが途中暗くならないうちに準備しました。

本格的な夜間走行に突入。
頭には180ルーメン性能と、腰巻きに80ルーメンのライトを使用。前方も明るく快適な夜間走行に。

第1関門の浅間峠
浅間峠までは登りにさしかかると渋滞するという状況が続きました。
ここまで距離にして22.5キロと気の遠くなる長い渋滞トレイルでした(苦笑)。
試走タイムと比較してもほぼ同じペースだったので、作戦プランとしては合致してるのですが、欲を言えば正直もう少し走りたかった。
惜しむらくは渋滞がもう少し短ければ全体タイムも縮めれたと思います。

さらには浅間峠には黒馬の人だかり状態で、ここで一緒に休憩してしまうと更なる渋滞に巻き込まれるのを恐れまして、行動食を少し食べたのと息を整える程度で終え走り続けました。
本当はもう少し早く到着し関門で大休止のプランだったのが崩れ、ここからオーバーペース気味になってしまったようです(T_T)


コースを示す案内。赤色灯が等間隔で木や看板に設置されており、道迷いの心配も少ないです。

試走では楽に感じた三頭山の登りでも辛く感じる様になり、オーバーペースの影響が少しずつ出始めたのもこの辺りから
三頭山に到着
三頭山山頂。ここまでウインドベストとアームウォーマーで保温していましたが限界が来たので、ベストからGOREのジャケットに着替えました。

月夜見の第2エイドステーション
さらに夜間の冷え込みがあり体温が奪われる。月夜見の第2関門でも大休止プランだったのが、体温の低下を嫌い15分程度の休憩で切り上げ先を急ぎます。
エイドでの水分補給を迷いましたが、残量と相談し水分補給は無しに。
ハイドレの残量を見ても半分以上まだ残っている。そこまで水分を摂らずに動けてしまう自分の身体が異常に感じられた瞬間(苦笑)。
スタート前、水分は合計で2.5リットル携行しましたが、結果的には全体を通して1.3リットルしか飲まなかった。


走ると再び体が温められる。ほっとする。
じっくり腰を据えて休憩したい本音と、動くのを止めてしまうとコンディション低下に陥る悪いサイクルに突入してしまい、更に睡魔が追い打ちをかけてくる。


完全にVESPAが頼り(笑)。これを摂ると膝痛が和らぎ足持ちが良くなるのと、体が軽やかになり元気が出る。はやくも耐久レースでは鉄板アイテム。
疲れが限界に。御前山にて。 
御前山までの登り斜面は試走でも苦手意識が残っていたので、やはり今回のオーバーペースが重なり、作戦通りにいかず完全にペースダウン…やはりレースは難しいですね。
月夜見のエイドからトレイルで寝込むランナー達も増えてきた。


大ダワ
御前山から大ダワまでの区間で足を滑らせ、石に後頭部を思いっきりぶつけて転倒したのですが、大ダワの救護所で手当をした時点でリタイヤになると言われ先を進むことにした。
結果的には大丈夫だったのですが、打ち所だけに心配でしたし、最悪リタイヤでした。

大ダワでは残しておいた最後のVESPAプロを摂取。体力も回復し追い込み作戦に転じる。

大岳山はまるでロッククライミングの様相に
大岳山
今までのアップダウンが繰り返されるトレイルから、大ダワの先は大岳山をの岩場を除きゴールまで走れる区間なので、全力で走りました。
決して順位争いをする意識はなかったけど、何人も抜いていく感覚は
「 これぞトレランの醍醐味! 」
とばかりにテンションが上がりっぱなし状態。全然足を止めずに日の出山まで走れた感覚は絶対にランナーズハイでしたよ(`∀´)


日の出山
ランナーと共に併走してくれた大会マーシャルのスタッフ。
自分も大ダワの手前でのアクシデントで大いに助けられ励まされたので本当に感謝です!!


金比羅の下りも極上の走れるトレイルで最高に気持ちいい時間帯。
ここで迎えた御来光も人生に刻まれる珠玉の光景でした。

さすがに最後のトレイルから舗装路にかわる場面では足が安全に上がりパンプ状態で一杯一杯に。。。でも、歩くのは嫌なので完全に亀さん状態でも走り続けます。

17:40:16
ゴール。

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試走タイムよりも1時間30分ほど縮めれたのも嬉しい結果でしたが、ペースダウンがなければ17時間切りもありえたので、そこは少し反省材料。

こうして今回のハセツネは幕を切ったのですが、レース前は絶対に途中歩くことになると覚悟してたものが、全体を通じ予想以上に走れました。これは大きな収穫です。
ゴールした時は嬉しさよりも自分でも不思議な感覚になり淡々とした心境に。
走り終えた後も今こうして書き込んでいますが、この感覚はあまり変化なしです。
走っている最中は最高な時間だったし嬉しさももちろんあるけども、それより妙に冷静な自分が上回っています。

大会のスタッフの方々のホスピタリティは素晴らしく声援が何度も力へ変わったし、全力を出し切れました。挫けずに頑張れた大きい要因です。参加者として走らせてもらえ本当に感謝。

レース中は全然やめたいと思わなかった自分にも褒めてあげたいです。

完走後のコーラ一気飲みのはずが売り切れ。痛恨の極み(TwT)
だから隣のおじさんドクペパ飲んでたのね(笑)。てか、ZEROコーラ(カロリーセロですよ~)まで(笑)。

完走者にサービスの豚汁。旨すぎて即倒しそうでした。

トレランポールは浅間峠から大ダワまで使いました。

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【 COUSE TIME 】
■各関門通過タイム
第1関門(浅間峠)/5:31:53~第2関門(月夜見の第2駐車場)/10:41:13~第3関門(長尾平・御岳山)/15:44:11
■完走タイム/17時間40分16秒(1154位)

Trail Runのページ。