2014-02-16

アイゼンの手入れ

冬山で使う代表的な山道具のひとつであるアイゼン。
何についても言える事ですが、やっぱり手入れをしなくては長持ちしません。
面倒くさがり屋な自分だけども、身を守ってもらう意味では大切なので、欠かせない作業のひとつ。

アイゼンの素材は主に鋼鉄のものが多い。他ではアルミやステンレス、チタンの物まであるけど、それはまた今回とは別機会の話で取り上げようと思います。

手入れしたのは鋼鉄製で、鉄にクローブモリブデンを加えたクロモリ鋼タイプ。
素材としては強度も高く、アイゼンにうってつけですが何せ錆びやすい特徴も…ま、鉄なんで仕方ないです。
山から帰宅後はなるべく早く汚れを落として、自然乾燥ではなく雑巾などで拭けば錆びも起こりにくいです。想像以上に鉄に錆つきは速いんです。

これが手入れ前のアイゼンの爪。
これじゃあ雪に刺さる力も弱くなってしまっており、かなり凍結してしまったシビアな雪質では不安です。登山中のスリップや滑落事故を防止する役割なので、しっかりと研がないといけません。

金属ヤスリで爪を研ぎます。爪の側面を磨いて刃先をたてていきます。けっして表面を研がないように。爪が細くなって強度が落ちてしまいます。
あくまで、歯の先端が丸くなった所を鋭くする為の作業なので、側面を研ぐようにします。

すると、結果こうなります。
あんまりサボッテいたので一本研ぐのだけでも、時間がかかりました(汗)。まだ両方合わせて23本も研がないと(再びの汗)!!
この時は側面についた錆も一緒に落ちていきます。でも、表面についた錆は落とせないので、ホームセンターなどで売られているクレ556を使うと大変便利です。

呉産業から販売されているのでクレ556!なんて単純なネーミング!でもすごく役立つ。
実家にいた時は必ずあったので、今はうっかり無いのです。今回はそんなところで錆取りが出来なかったので急遽購入する事にします。


こんな感じで山道具の手入れも大変ですけど、案外楽しい?作業です。