2014-02-08

ガス缶の種類の違い

今日はガス缶の種類の話。
誰だって気軽に屋外で調理ができるガスバーナー。使う季節などによっても適当な種類があり、仮に合っていないガス缶を使うと全然使い物にならなかったりします。

上げられる点としては…
■低温環境で夏用のガス缶を使う。
■バーナー本体とガス缶のメーカーが異なる。  な所でしょうか。

自分が使っているPRIMUS(イワタニプリムス)だけでも三種類あります。

①主に温暖な時期や低山で合う、もっとも一般的なノーマルガスタイプ。通称Gガス。
ガス配合比率は、ブタンガス(ノルマンブタン約65%、イソブタン約33%、他)。

②オールシーズンで使用可能なタイプ。通称Tガス。
ガス缶の内部に特殊繊維の内張があり気化促進効果が高い。マイナス一桁台なら安心して使えます。
ガス配合比率は、ブタンガス約75%、プロパンガス約25%。

③かなり厳しい寒冷地使用可能なタイプ。通称Uガス。
構造は②と同様になっており、よりプロパンの配合率を上げた物になります。逆に温かい時期、場所で使うには適していません。


以上のように種類が分かれている。
自分の場合は①は低山用途(冬場は②を使用)で。②を北アルプスの高地や冬の日帰り低山で。③は冬の長期縦走にと使い分けています。

ガス缶内部の液体燃料が気化してくれないとバーナーとして使い物にならないので、冬場に①を使うものなら残念な状況になってしまう可能性が高いです。


使用に際しても、バーナー器具本体とガス缶のメーカー同士を合わせないと、万一の事故やバーナーの性能を発揮できない可能性があるので、値段などでガス缶だけは別メーカーにするなどケチ臭い事は止めにしたほうが良いと思います。
主な理由はバーナーの雄部分と、ガス缶との接合部である雌部分の相性が悪いためです。
使えなくはないでしょうけど、製造するときに機械の基本設計の金型がメーカー毎に異なる事が想像できるし、気化する際のガスの送り込みも自然ではないでしょうから、ガス漏れや不完全燃焼の危険性、バーナーに負担がかかり不純物が混ざりやすいなど不確定要素も多いです。メリットになるような事が少ないので止めましょう。


他では、ガス缶に巻いて使う、ゴム製の小物もあります。
冬場にお湯を沸かしている最中に気化熱が生じてガス缶が冷え込み多量の水滴がつきます。低温状態だとそのまま凍ってしまい、ガス缶をさらに冷やして悪影響になるので。そこの弱点をある程度は改善してくれるカバーなのです。
これを使うだけでガス缶が凍りにくくなり効果があるので、冬の幕営山行では必ず持って行くようにしてます。


プリムス以外のメーカーでもEPI、スノーピークなどもガス缶の種類を分けているので使い分けをオススメします。
以上、今回は初歩的なギアの話でした~。


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